フリーランスのための法律を元弁護士が解説!vol1
宇野昌磨君はピョンチャンオリンピックフリーの演技で「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」の音楽に乗せてすばらしい演技を見せてくれました。
この音楽は、ぴりかの大好きな曲の1つです。
ちなみに、羽生結弦君がショートプログラムで使用したショパンのバラード第一番も、素晴らしい音楽だと思っています。羽生結弦君のショートは完璧すぎて、すごかったですね。
今回は、宇野昌磨君の選曲した音楽トゥーランドットと宇野昌磨君の演技が素晴らしいと思う理由を照会します!
1.トゥーランドットとは
みなさま、トゥーランドットって、どんな音楽曲かご存知ですか?
かつてトリノオリンピックで荒川静香さんが金メダルを取ったときに使用されていたので、聞いたことがあったという方も多かったと思います。
あの「イナバウアー」が話題になったときの演技です。
トゥーランドットは、プッチーニという作曲家によるオペラアリアの音楽です。
プッチーニはイタリア人ですが、トゥーランドットの舞台は中国。そして、トゥーランドットは「人の名前」です。
中国の美しい「トゥーランドット」という姫は氷のような冷たい心を持っており、3つの謎を解けたら婿とするが、謎を解けずに失敗したら斬首刑にすることを繰り返していました。
このような姫に一目惚れをした韃靼の王子が、謎解きに挑戦します。
そして、見事謎を解くのですが、姫は結婚を拒絶するので、王子は姫に対し「夜明けまでに私の名を当てたら命を捧げる」と言います。
そして、姫は国中に対し「誰も寝てはならぬ。あの者の名を明らかにするまでは」という指令を出します。
結果、王子に思いを寄せる女性が死亡しても口を割らなかったことなどもあり、王子の愛の意味に気づき、姫は最終的に心を溶かして2人は結ばれる、というお話です。
トゥーランドットのオペラアリアは、上記のうち、姫が国中に「誰も寝てはならぬ」の命令を出したときの王子と姫の二人のアリアです。
このとき、姫は「必ず夜明けまでに名前を明らかにする」と言いますが、王子は「私は必ず勝利する」と言っています。
2.トゥーランドット「ヴィチェロ(vicero)」の意味
トゥーランドットのオペラアリアの音楽でスケートに使われる「誰も寝てはならぬ」では、王子のテノールの部分がよく使われます。
この音楽では最後の盛り上がりの所で、王子が何度も「ヴィチェロ」を繰り返します。最後には「ヴィーチェロー、ヴィーチェーーーローー!!」と歌い上げています。
ヴィチェロというのは、イタリア語で「私は勝つ」という意味です。
王子は「夜明けまでに名は分からない、私は勝つ」と宣言しているのです。
3.トゥーランドットにまつわる荒川静香さんのエピソード
荒川静香さんも、このトゥーランドットの音楽を使って演技されました。
荒川さんは、このとき、「ヴィチェロ(私は勝つ)」を自分に重ね合わせて演技していたそうです。この試合(トリノオリンピック)で、「必ず勝つ」、と。
だから、演技の最中、実際に曲に合わせて「ヴィチェロ、ヴィチェロ」と口ずさんでいたと言っていました。実際にVTRを見ると、荒川さんの口がそのように動いていて「本当だ!」と想いました。
そして、本当に見事に金メダルを勝ち取ったのです。ぴりかはその話を聞いたとき、ぞわっとするほど感動しました。
4.トゥーランドット宇野昌磨君のvicero(ヴィチェロ)とは?
こういうことがあるので、ぴりかはトゥーランドットの音楽曲が本当に大好きです。
もちろん、音楽として素晴らしいです。美しいテノールの声、盛り上がり方など、聞いていて胸が震えます。
それだけではなく、フィギュアスケートの選手が「ヴィチェロ」という台詞に載せてすばらしい演技をしているのを見ると、本当に、心を揺さぶられます。
宇野昌磨君の情熱的な演技もすばらしかったです。
今回、宇野昌磨君は、後半にジャンプを集中させていてすべて成功させていて、本当に素晴らしかった。
トゥーランドットのどんどん盛り上がっていく音楽に合わせて、宇野昌磨君の演技に引き込まれました。
ヴィチェロの部分にはジャンプやコンビネーションジャンプを合わせていて、本当に感動的でした。
何度見ても素晴らしいです。
結果として、宇野昌磨君は見事に銀メダルを勝ち取りました。本当に本当におめでとう。
演技しているときには、本当に情熱的で、うちからほとばしるような熱意が伝わってくるのに、リンクを降りると本当に可愛くて子どもみたいな宇野昌磨君。
本当に大好きで、これからもマイペースで、羽生結弦君と一緒にがんばってほしいです!(^^)
トゥーランドットの「誰も寝てはならぬ」の音楽、どんなんだったかな?聞いてみたい!と思ったら、こちらからどうぞ。
歌劇《トゥーランドット》: 誰も寝てはならぬ
全幕のCDはこちらです。ウィーンフィルハーモニー管弦楽団の演奏です。
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」
オペラを見たい!という方はブルーレイディスクをどうぞ。
『トゥーランドット』全曲 ゼッフィレッリ演出、ネルソンス&メトロポリタン歌劇場、グレギーナ、M.ジョルダーニ、他(2009 ステレオ)
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