フリーランスのための法律を元弁護士が解説!vol1
私はライターですが、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトにも登録しています。
ところが、中でも「ランサーズ」というサイトで、大学の卒論やゼミのレポートなどを依頼されることが多く、大変困惑します。
今回は、大学の卒論やレポートの依頼について、書いてみたいと思います。
1.ランサーズ、クラウドワークスとは
私は、ランサーズやクラウドワークスなどの「クラウドソーシング」と呼ばれるサイトに登録しています。
クラウドソーシングとは、働きたい人と仕事を発注したい人の、ウェブ上におけるマッチングサイトです。
仕事を依頼したい人は、ライティングやデザイン、ホームページの作成やネーミング、翻訳、占いに至るまで、さまざまなことを発注できますし、働きたい人は「自分の得意」を売ることができます。
私はもともと暇だったので、少しでもお金が入ってきたら良いかな、と思い、クラウドワークスに登録したのがライター業の始まりでした。
今は、こうしたクラウドソーシングで仕事を受注することは減っていますが、登録はしていますし、常時問い合わせもお受けしています。
2.ランサーズで「卒論」「ゼミのレポート」を依頼される
ところが、クラウドソーシングのサイトの中でも「ランサーズ」において、大学の卒論やゼミのレポートなどを依頼されることがとても多いのです。
いつも断るのですが、非常に困惑します。
こういった種類の文章は、自分が書いてこそ意味のあるものだと思います。そんな重要なことを、なぜ見も知らない「ライター」に依頼するのか?素朴に疑問です。
しかも、依頼の方法が
「〇〇(聞いたこともない思想家)の〇〇論(聞いたこともない論文?それすらわかりません)について書いてください」
などの途方もないものです。
資料もつけてこないのです。
一度、私が「資料はないのですか?」と聞くと、大学で配られたらしき問題文(一行くらい)のコピーのみ送ってきた人がいました。
一体どうしろというのでしょうか?
こういったものは、半年や1年、大学の4年間など、みっちり勉強してきた人が集大成として書くことを予定しているものです。
そういった勉強を全くしていないライターに依頼するものではありませんよね。
また、発注の仕方もむちゃくちゃだと感じます。何の資料もつけずにマニアックなことを聞かれても、その内容を知りもしないのだから、書きようがありません。
こういった依頼を出される方は、やはり20代前半などの学生の方が多いのですが、意外と分別を持っているはずの社会人の方もいるので、さらに驚きます。
毎年、6月・7月や2月・3月などの時期にはこういった問合せが来るようになるので「あぁ、またこの季節がやってきたな」と季節感を感じるようになっています。
他にも、このような依頼が来て困惑されているライターの方、いらっしゃると思います。
みなさま、どう対応しているのでしょうか?
ちょっと言いたくなってしまったので、ブログに書いてしまいました。
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