弁護士関連

弁護士の世代間ギャップ|ウェブ集客に対する意識の根本的な違いの理由

私は法律ウェブライターで、いろいろな弁護士の先生と関わる機会があるのですが、今の弁護士の業界では、「世代間ギャップ」が未だかつてないほど激しくなっていると感じます。

年配の弁護士と若手の弁護士とでは、見ている方向も考えている内容も見えている世界も全く異なります。

 

そのせいで、若手の弁護士さんは、大きな不満を抱えることが多く、ストレスを感じています。

また、意識の古い年配の弁護士先生方が弁護士会の中心にいて、弁護士業界をリードしていることにより、弁護士全体が世間の変化のスピードについていっていないように感じます。

 

今回は、そんな弁護士の世代間ギャップについて、書きます。

 


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1.弁護士の世代による「ウェブ」「広告」に対する意識の違い

1-1.若手の弁護士は、ウェブ集客に非常に熱心

今の若手の弁護士と年配の弁護士とでは、圧倒的に「ウェブ広告」に対する意識に違いがあります。

私は普段ウェブライティングをしているのでよく知っていますが、今の若手の弁護士さんは、ウェブ集客に非常に熱心です。

交通事故、企業法務、労働トラブルなど複数の専門サイトを運営しながら集客している先生、交通事故ブログを定期的に書いて集客している先生、離婚サイトを運営している先生など当たり前のようにたくさんいらっしゃいます。

大手の弁護士事務所などでは、あらゆる分野の専門サイトを運営して、法律相談だけで手が回らなくなり、無料法律相談専用の弁護士の募集をかけているのを見たことがあります(←無料法律相談のための弁護士を雇うって、すごい矛盾ですよね(^^;)

 

ともかく、今の若手はみんな、ウェブの破壊力と重要性を認識していますし、集客をウェブにシフトしています。

 

この傾向は、特に60期以降の先生に顕著です。

ただ、最近では、だんだんと50期台やそれ以前の先生からのご依頼も増えてきています。

 

1-2.ベテランの先生は、「ウェブって何?」という感じ

これに対し、30期台の先生などになってくると、ほとんどウェブ広告についての意識がありません。

先日、年配の先生とお話しする機会があったのですが、私がウェブライターをしているというと、「よくわからない」というお顔をされました。

私が「先生、ウェブって見たことありますか?」と聞くと

「何それ?」と言われました。

「インターネットの広告です。パソコンとかスマホで見れるんです。最近の若い先生は、みなさん自分のウェブサイトを作って記事を量産し、集客しているのですよ」

と説明すると

「へぇ~、そうなんですか」とおっしゃって、横にいた同じくらいの世代の弁護士に

「知ってる?」と聞き、横の先生も

「知らない」

と答えていて、まるで現代とは思えない様子というか、本当に若手の先生との世代間ギャップを感じたのです。



2.弁護士の世代間ギャップの理由

弁護士で、こんなに激しい世代間ギャップが起こってしまったのは、時代が大きく動いたということもありますが、試験制度や合格人数が大きく変わり、昔の先生の若い頃と今の若手の先生とでは、状況が全く異なるからだと考えています。

 

昔は、司法試験は毎年500人くらいしか通らず、合格率3%の狭き門で、合格したら「弁護士村」のような感じで寄り集まって、しばらくボス弁のもとでお世話になり、成長したら独立して自分の事務所を持つ、という全員同じの金太郎飴のようなスタイルでした。

みんながみんな同じような弁護士人生を送っていて、それで充分仕事があって、何の苦労もしなくても、高収入で左うちわだったのです。

 

今は全然違いますよね?

 

新司法試験制度ができて、合格人数が増えて弁護士があふれかえっていますし、大手の事務所や特化事務所、企業内弁護士などのスタイルができて、弁護士の生き方も多様化しています。

ノキ弁や即独の先生も現れていますし、既存の枠内にとらわれない先生も増えています。

また、人数が増えた分、仕事はとりにくくなっており「みんなが大金持ち」の時代はとっくに終わっています。なかには「食べられない弁護士」も出てきています。

 

だから、年配の先生に若手の先生の悩みや辛さをわかってもらうのは

どだい無理

なんです。



3.これからの弁護士は「変わる」

今はまだ、弁護士会を年配の弁護士先生が牛耳っていて、なかなか若手の先生の気持ちは伝わらないし、意見も通りにくいです。

 

しかし、これから時代は変わります。

 

私たちの世代(50期台)は、中堅に該当します。

登録したときは若手だったのに、気がついたらもう十何年も経過してしまいました。

今の若手の先生も、すぐにそうなります。

そして私たちの世代や若手の先生たちの時代が訪れます。

そうしたら、弁護士会も変わります。

 

ウェブも知らないし、広告なんかしなくても良いし、弁護士は放っておいても儲かるから、社会貢献で手弁当な仕事もやったらいい、報酬は普通にどんどん入ってくるから食えない弁護士なんているわけがない

 

そんな意識を持った先生方は、だんだんと減っていくでしょう。

 

おそらく今は過渡期です。

これから弁護士と弁護士を取り巻く環境がどんな風に変わっていくのか、私は法律ライターとして、興味深く眺めています。



ABOUT ME
ぴりか
弁護士としての経験を活かして、法律記事を中心にライターとして活躍中。多くの法律系ポータルサイトや法律事務所様などからご依頼をお受けしております。弁護士事務所向けのコンサルタント業務も行っておりますので、お気軽にご相談下さい。 ツイッターで情報発信しているので、お気軽にフォローして下さいね!

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