フリーランスのための法律を元弁護士が解説!vol1
シングルマザーはどうしても生活費が足りなくて借金してしまうケースが多いです。
私も弁護士をしていた頃、たくさんのシングルマザーの方の債務整理をお手伝いしました。
借金していると「子どもに迷惑がかからない?」「子どもに借金が引き継がれるのでは?」と心配になりますよね。
今回は母親が借金していたら子どもにどのような影響が及ぶのか、解説します。シングルマザーで借金してしまった場合、ぜひ参考にしてみてください。
子どもには借金を払う義務がない
借金しているママ達は、「もしも子どもに請求が来たらどうしよう?」「子どもに怖い思いをさせたくない」と心配しているでしょう。
その点については心配ありません。法的に子どもには借金返済義務がないからです。
借金は、債権者と債務者間の個別の契約です。親と子どもは別人格なので、親が借金したからといって子どもには支払い義務が発生しません。
カード会社やサラ金なども、そういった法律の知識を持っているので無関係な子どもに請求してくることはありません。
闇金でもない限り、借金したからと言って子どもに請求されることはないので、まずは安心しましょう。
母親が亡くなると借金が相続される
母親が亡くなると、状況が変わります。
借金は「相続」されてしまうからです。
子どもは親の相続人になるので、親が残した遺産を相続します。死亡時に親が借金していたら、子どもは借金を引き継がねばなりません。
そのときには、カード会社なども子どもへ借金返済の督促をしてきます。
子どもが払えなかったら、子ども自身が自己破産しなければならない可能性もあるのです。
子どもが借金を逃れるには「相続放棄」をする必要があります。ただし相続放棄には「死亡を知ってから3か月以内」という期間制限があります。また家庭裁判所で「申述」という手続きをしなければなりません。
子どもが忙しくしている間に3か月が過ぎてしまったら、借金を引き継がざるを得なくなります。
そのようなことにならないため、母親が生きているうちに借金問題を解決しておきましょう。
母親の借金で生活が苦しくなることも
母親が生きている間も、子どもが間接的に迷惑を受ける可能性があります。
たとえば借金で生活が苦しかったら、子どもにも不便な思いをさせてしまうでしょう。
学費を払えない、給食費を払えない、習い事に通えない、大学に進学できないなど。
子供の未来を奪ってしまう可能性もあります。
やはり、母親の借金は子どもに一定の悪影響を与えてしまうといわざるをえません。
もしも借金しているなら、早めに解決しておくのが得策です。
子供の未来を守るために債務整理を
借金していても、何とか返済できるなら法的な方法に頼る必要はありません。ブラックリストにも載らないので、自力で解決できるのが一番です。
ただ、どうしても解決できないケースも実際には多々あります。返せないのにいつまでも借金生活を続けると、ママも子どももとても苦しいのではないでしょうか?
辛い借金生活から抜け出すには、債務整理が一番の解決方法になります。
収入がなくても自己破産すればすべての借金が清算されます。
そうして子どもと一緒に新たな1歩を踏み出してみませんか?
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