フリーランスのための法律を元弁護士が解説!vol1
商売をしているなら、誰でも「もっと効率的に商品やサービスを売りたい」と思っているはずです。
効果的なマーケティングの方法があれば、試してみないと損ですよね。
ただ、そんな都合の良い方法は、なかなかありません。
近年「脳科学」を応用したマーケティングの方法が注目されています。
脳科学とは、人間の思考パターンや傾向、無意識にとってしまう行動や考え方などを、科学分析したもの。それをマーケティングにつなげようとする手法です。
もちろん、これだけで商売が成功するものではありませんが、1つの視点、ポイントにはなるでしょう。もしかして、あなたの今後のマーケティングの方法を根本的に変えるかも知れません。「今までのは何だったの?」と目の覚める思いをする方もおられます。
ただ、貴重な情報ですが、広く誰にでも知ってもらおうとしているのではなく、本気でマーケティングを考えている方だけに知って頂ければOKと思っています。研究して、何としてでもマーケティング戦略を成功させてやろうという気概がある方だけ、この先をお読み下さい。
1.脳科学を利用したマーケティング戦略とは?
1-1.2人のパティシエの大きな違いの理由は?
まずは、脳科学を応用したマーケティングの具体例を示します。
ここに、2人のパティシエがいるとします。
2人は、同じ専門学校を卒業して、ともに海外留学を経験して、同じように才能があって、同じ有名店で修行を積んで、ようやく独立しました。
それぞれ、自分のお店を経営しています。
しかし、そのうち1人のお店は、毎朝の開店前からお店に行列ができて、閉店前に、早期に売り切れる人気店。
もう1人は、毎日商品が売れ残ってしまう、不人気店。
頻繁に新商品の開発にも力を入れて試行錯誤しているのですが、うまくいきません。
この2人の違いは、何が原因で生まれているのでしょうか?
その答えは、顧客の購買行動にかかわる「脳科学マーケティング」にあります。
脳科学マーケティングとは、お客さんに「欲しい!!」と思わせる非常に効率的なマーケティングの方法です。脳に直接働きかけるので、お客さんに意識させずに「ほしい」と思わせることができるものです。
1-2.脳科学マーケティングによる分析内容
では、2人のパティシエのお店を分けている「脳科学にもとづく違い」は、具体的に何なのでしょうか?
それは「商品のバリエーション」です。
「人間は選択を行うと脳が疲労して、意思決定が困難になる」
つまり、「バリエーションを豊かにしすぎると、売れにくくなる」のです。
実際に、過去にコロンビア大では、ジャムを使った実験が行われています。
高級食品店で6種類のジャムを売り、一方で24種類のジャムを売りました。
すると、6種類のジャムを売った場合には30%の方が購入しましたが、24種類を提示されると3%しか購入に至らなかったのです。つまり、選択肢が少ない方が、10倍も多く売れたのです。
先ほどの例で言うと、売れていない方のパティシエは、新商品開発に熱心になって、商品のバリエーションを豊かにしていました。
これが、かえってあだとなり、お客さんの購買欲を減らしてしまったのですね。
売り上げが低迷しているなら、思い切って選択肢を削り、キラーコンテンツに絞ることで、おもしろいように売上アップを実現できるのです。
この原理は、どんな商品にも言えることで、あらゆるビジネスで有効です。
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2.脳科学マーケティングをビジネスに応用する
このように、脳科学を利用した「脳科学マーケティング」は、お客さんに「欲しい!」と思わせる非常に効果的な方法です。
本質を理解すれば、どのようなビジネスにも応用できます。
飲食店でも小売店でもネットショップでも弁護士事務所でも使えます。
ただ、具体的にどうしたらいいのかわからない、という方がほとんどでしょう。
そんなときには具体例の書いてある本を読むのが手っ取り早いです。
実は、先にご紹介したパティシエの事例は、この本で紹介されている内容です。
「100の方法」とあるように、残り99個の脳科学テクニックも本の中で紹介されているので、どれかは参考になるでしょう。
気になる方は、一度試してみて下さい。
ただし、本を購入したから儲かるようになるものではありません。
本を買って本気でビジネスやマーケティングに取り組みたい方だけに買って頂けたら良いと思っています。良書です。
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