
フリーランスのための法律を元弁護士が解説!vol1
ビジネスで成功するためには、何が一番重要だと思われますか?
頭に浮かぶのは、以下のようなことかも知れません。
- 見込み客を集めるための集客力
- 商品を売る顧客リスト
- 魅力的な広告、チラシ
- 販売力の高い営業マン
- 魅力的な商品やサービスの開発
確かにこのようなことも重要ですが、もっとも大切なのは、これらとは違います。
1.ビジネスで成功するには「ターゲッティング」が重要
重要なのは、「ターゲット」の選定です。
どんなに良い商品を作っても、ターゲッティングを違えると全く売れません。
もし、運良く売れたとしても、お客様の満足度が低くなるので、リピートはしてくれず、商売が先細りになってしまいます。
反対に、適切にターゲッティングをすれば、売り方は少々下手でも商品やサービスが売れていきます。
たとえば、日本では水が有り余っているので、飲食店では水がタダで出てきますが、実はそういった国は少ないです。特に、砂漠の国では石油より水の方がよほど高価です。
ビジネスでもこれと同じで、ターゲッティングに着目すると、飛躍的に成功しやすくなります。起業前にしっかりと検討しておく必要があります。
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2.「団塊シニア層」に着目するメリット
今回ご紹介する「団塊シニアマーケティング」は、「団塊シニア世代」をビジネスのターゲットにするための本です。
今は、少子高齢化が進んでおり、若者の人口はどんどん減少しています。
また、若者は、あまり自由になるお金を持っていないので、商売のターゲットには向きません。
これに対し、団塊シニアの世代は、日本の人口の中で8%となっており、最も多くの比率を占めています。
さらに、個人金融資産の60%はシニア層が保有していますし、もはや子育てなども終わって自分のためにお金を使えるので、購買力は抜群です。
つまり、にある程度の財産を作っていて、仕事からも一線を退いて、お金と時間に余裕があり、セカンドライフを送っている人たちです。
この世代に上手くアプローチをすれば、ビジネスが非常に有利に展開できることは明らかですよね?
3.セブンイレブンも、団塊シニア層へとシフトして成功している
実際に、セブンイレブンやイトーヨーカドーは、シニア層にターゲットをシフトして、既に大きく成功しています。
たとえば、セブンイレブンが行った調査「コーポレートアウトライン2013」によると、1989年時点では、セブンイレブンの1日1店舗あたりの平均客数割合の63%は30歳未満の人であり、50歳以上の割合は9%でした。
これに対し、2011年度では、30歳未満の人の割合は33%と約半減して、反対に50歳以上の人は30%となり、3倍強に変化しているのです。
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4.具体的に、シニア世代へアプローチする方法とは?
このように、シニア世代へのアプローチが有効と言うことがわかっても、具体的にどうやって団塊シニアにアプローチしたら良いのか、わからない、という方も多いでしょう。
それを教えてくれるのが、この「団塊シニアマーケティング」です。
この本には、団塊シニアの考え方や傾向、好みや特徴などの重要な情報が詰まっています。
たとえば、シニア世代には、以下のような特徴があるとされています。
- 団塊シニア層は保守的なので、行動を予測しやすい
- 保守化の傾向は、変化しにくい
- 団塊シニア層は、女性の方が財布のひもを握っている
- たくさんの資産を持っているが、どこかにお金の不安を持っていることもある
- 優良顧客を紹介してくれる
- 昔ながらの信頼を重視する
- 権威者による助言を受入れやすい
- 郵便を好むので、開封して読んでくれる
- 長い資料にも目を通す
- 本や記事、ニュースメディアを重視する
- 長いプレゼンテーションでも聞いてくれるし、見てくれる
いかがでしょうか?これだけの特徴がわかったら、簡単に商売に活かせそうですよね?
これから新しく起業をしたり、事業の方向性を定めようとしたりしているなら、この団塊シニアマーケティングを一度手に取ってみて下さい。
どのような業種の方でも、参考になると思います!
4.ぴりかの感想
ぴりかは、この本を読んで、「商売にはターゲッティングが重要」というところに共感しました。
たとえば、ぴりかも、弁護士をしているとき、離婚案件が多かったので、離婚したい女性とか男女問題に巻き込まれている人などをターゲットにすることがありました。
債務整理の多い事務所なら借金している人がターゲットですし、遺産相続案件なら、シニア層がターゲットになりますよね。中小企業法務なら社長さんです。
確かに、ターゲッティングが出来ても、具体的なアプローチ方法が分からなかったら意味がありません。
この本は、有力なターゲットである「団塊シニア」の傾向をあますことなく紹介してくれるので、どのような事業をするときにもとても役立つと思います。
たとえ、団塊シニアに特化した事業でなくても、団塊シニアをお客様にすることはあるはずですから、必ず参考になります。
また、この本の考え方を応用して、他のターゲットの顧客取り込みに役立てることもできるでしょう。
商売をしている方もそうでない方も、団塊シニア層の考えを知りたい方や、ターゲッティングに関心をお持ちの方は、是非とも一度、手にとってお読みいただけたらと思います!
こちらからどうぞ!
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