フリーランスのための法律を元弁護士が解説!vol1
「どうして弁護士になったのですか?」
この質問、私が弁護士になった当初の頃はよくされたのですが、最近では誰も聞かなくなりました。
私は元弁護士ですが、辞めて専業ライターをしています。
なぜ弁護士になったのか、なぜ辞めたのか、以下の動画でお話ししているのでよかったらご覧下さい。
以下ではふと弁護士を目指した頃のことを思い出し、弁護士になった理由を紹介しようと思いました。関心がありましたらおつきあいくださると幸いです。
1.弁護士を目指すよくある理由
一般的に弁護士を目指す理由としては以下のようなものが多いです。
成績が良かった
1つは「成績が良く、司法試験に受かるから弁護士になる」というものです。
私が大学のときにも周囲にこういう人がとてもたくさんいました。
入学時には特に司法試験のことなど考えていないのに、入学してしばらくすると「司法試験を受ける」と言い出すのです。
そういった方が実際に弁護士になっている例も多いです。
親が弁護士
2つ目は「親が弁護士」という理由です。医者の家系ほどではありませんが、親が弁護士事務所を経営していると、その事務所を「継ごう」「継がせよう」と考えるようです。本人が継ぎたいのか親が継がせたいのか両方なのかよくわかりません。
親が弁護士だといつまで勉強生活でもあまり文句を言われないのか、プレッシャーが小さくなかなか司法試験に合格しないなどと言われることもありましたが、最近はどうなんでしょう?
2.私が弁護士を目指した理由
私が弁護士を目指した理由は、成績でも家庭環境でもありません。
私が通っていた高校は地元の普通の学校で、進学校でも何でもありませんでした。
親も普通のサラリーマンで、娘が弁護士になるなんて考えてもいなかったでしょう。
私が弁護士になろうと思ったのは、人を好きになったからです。
高一のときに通っていた塾の先生がとてもかっこよく見えました。
なんとなく知的で言っていることがときどき面白いところが好きでした。
その方は京大生で、司法試験を受験している最中でした。
私はその人にどうにか少しでも近づきたくて、でもどうしたらよいのか全然わからなくて、だったら私も京大に行って司法試験に合格すれば、少しでも近づけるのでは?という思いだけで、弁護士になろうと思いました。
その後私は高二までは適当に遊んで暮らしていたため、高三の1年で死ぬほど勉強する羽目になりました。そのために病気にもなってしまいました。
司法試験の勉強中、まさかのその先生との再会がありましたが、先生はまもなくご結婚されたため私の長年の恋は砕け散りました。
人生は無情です。
3.人生は予想がつかないが後悔はしたくない
私は弁護士になったわけですが、病気が悪化して瀕死になって弁護士をやめ、なぜか今ライターになっています。
人生は、本当に予想がつかないものだと思います。
でも不思議と後悔はしていません。確かに病気にならなかったらまったく違っていたと思います。でも病気にならず弁護士にもならなかった人生は、今の私には想像がつきません。
どんな選択であっても自分でしたことなら、受け入れていこうと思います。
余談ですが、例の先生は裁判官になったので、日本のどこかで裁判官をなさっているはずです。けっこう偉くなっているのかもしれません。よく知りません。
「〇〇〇さん、私、ライターになったんですよ!」と言ったらどんな顔をされるんでしょうかね?
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