離婚・男女問題

浮気相手が妊娠したときの慰謝料は!?妻が絶対知っておくべきことを元弁護士が解説!

「旦那が浮気しているかもしれない」

そう思っただけでもショックですが、その浮気相手が妊娠してしまったら、どうでしょう!?

「絶対に許せない!!!」って思いますよね?相手が憎くて憎くて仕方がない。

でもそんなとき、重要なのは心を落ち着けることなんです。まずは浮気相手の素性を明らかにして、妊娠しているかどうかを確認しないと、何もできないし、かえってこっちが不利になってしまう可能性があります。とんでもない話ですが、事実です。つまり、浮気相手が妊娠したときには、当初から適切な対応をとっておかないと、人生に関わる大問題になってしまいます。

今回は、旦那の浮気相手が妊娠しているかもしれないと思ったときに知っておくべき知識と、まずはとるべき対処方法を、元弁護士の私が解説します。

 

1.妊娠した浮気相手の素性がわからないケース

旦那が浮気していて、「もしかして浮気相手が妊娠しているかも知れない」と思うケースがあります。たとえば家に産婦人科の領収証が落ちていたり旦那さんの所持品の中に妊娠に関連するものが見つかったりするパターンです。

「いったいどうして旦那が産婦人科の領収証を持っているのか?」

普通は浮気・不倫を疑いますよね?

しかしこの状態では、浮気相手がどこの誰なのかが分かりません。

どうやったら浮気相手の素性を調べることができるのでしょうか?

1-1.メールやSNSをチェック

まずは旦那のスマホやPCで、メールやSNS、LINEの記録などを調べてみましょう。浮気相手とやり取りしている可能性があります。それを見たら、浮気相手のニックネームや本名が書いてあったり居住場所や勤務先が書いてあったりして相手を特定しやすいです。

1-2.着信、発信の記録をチェック

スマホに気になる着信や発信の記録があったら、電話番号を確認してメモを取っておきましょう。

探偵や弁護士に依頼すると、そこから相手を特定できる可能性があります。

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1-3.旦那の所持品をチェック

旦那の所持品を調べてみると、デートの際に使った領収証などが出てきて、どこでどういう会い方をしているのかなどがわかるケースがあります。そこから相手を推測できることがあります。

1-4.通話記録をとってみる

電話の通話記録を取ってみると、相手の電話番号を特定できます。そうしたら、探偵や弁護士に照会を依頼して、相手の契約者名着や登録住所を調べることができます。

1-5.交通系ICカード、ETCカードを調べてみる

旦那の交通系ICカードやETCカードを調べてみたら、旦那がどこに通っているのかがわかります。それにより、浮気相手の居住場所に当たりを付けられるケースがあります。

1-6.手帳を調べてみる

旦那の手帳に浮気相手に関する情報が書いてあることがあります。

ニックネームや本名、居住地域や電話番号等が判明する可能性があります。

1-7.探偵に調査を依頼する

もしもこれらの方法で相手の素性がわからない場合には、探偵を使って調査することも考えて良いと思います。探偵であれば、旦那の後を付けて浮気相手と会うところを押さえて浮気相手の素性まで調べ上げることができるからです。浮気相手の氏名や住所、勤務先まで判明することも多いです。

また、浮気の現場を押さえられたら浮気の調査報告書を作成してもらい、それを裁判で利用することも可能です。

探偵事務所というと怪しいイメージが強いですが、弁護士が運営している探偵事務所なら安心です。無料で相談を受けてくれるので、もしよかったら利用してみてください。
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2.浮気相手が判明した後の対処方法

浮気相手がどこの誰だか判明したら、次の手順で対応を進めていきます。

2-1.妊娠が事実か確認する

まずは相手が本当に妊娠しているのか確認すべきです。世の中には、妊娠したと嘘をついて慰謝料や中絶費用を脅し取ろうとする人などもいるからです。旦那に病院に付き添わせて真に妊娠しているかどうかを確認させましょう。

2-2.旦那の子供か確認する

次に本当に旦那の子供かどうか確認すべきケースもあります。相手の女性が複数の男性と関係を持っている場合、必ずしも旦那の子供ではない可能性があるからです。怪しいと思ったら提案してみましょう。妊娠7週目くらいになったらDNA鑑定が可能です。ただし、費用もかかりますし相手に負担をかけることにもなるので強制はできません。どうしても気になるときに言ってみると良いです。

2-3.産むか産まないか確認する

浮気相手が旦那の子供を妊娠していることが確実なら、産むか産まないかを明らかにさせます。産まないなら一安心ですが、産むと言われたら旦那の子供ができてしまうので大変な影響が及びます。

認知したら子供の養育費を払い続けなければなりませんし、将来旦那が死亡したときには子どもに相続権が発生してしまいます。

2-4.旦那と離婚するかどうか決める

旦那の浮気相手に子どもができるなど、酷い裏切り行為であり妻にとっては耐えがたい屈辱です。そこで、離婚するという選択肢も充分にあり得ます。

離婚するかどうかは、浮気相手が中絶するかどうか、旦那が子どもを認知するかどうかなどによって決定すると良いでしょう。

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3.知っておくべき認知の効果について

浮気相手が子どもを産むと「認知」を求められる可能性が高いです。認知するとさまざまな問題が発生するので、以下で説明します。

3-1.認知の効果

認知すると、旦那と子どもとの間に「法律上の親子関係」が確定されます。

親子になると、旦那は子どもの養育費を払わなければなりません。支払い期間は子どもが20歳になるまでです。そこで、養育費の分家計が圧迫されることになってしまいます。

また、親子になると相続関係が発生します。つまり旦那が死亡すると将来浮気相手の子どもが相続人になるのです。

浮気相手の子どもも本妻の子どもも相続分は同じなので、将来旦那が死亡したとき、こちらの家族が築いた財産をまったく無関係な旦那の浮気相手の子どもに分け与えないと行けないことになります。「絶対納得できない」という方が多いでしょう。

3-2.強制認知について

認知は、旦那が自分から認知届を役所に提出することによって成立します。そこで、子供を産んでも認知しないという選択も可能です。

しかし旦那が自ら認知しない場合、子どもの方から裁判所を使って認知請求することができます。子どもが未成年の間は母親である浮気相手が親権者として認知請求します。

すると、DNA鑑定などが行われて裁判所が強制的に認知してしまい、親子関係が確認されます。そうすると、養育費や相続の問題を免れることはできません。

4.離婚するかどうか迷ったら

旦那の浮気相手が妊娠したら、もう別れようかな、と思う方も多いでしょう。特に子どもを産む、という場合、旦那との関係を続けても養育費の負担などもあり、浮気相手や子どもとの関係が続くので大きな苦痛を伴います。

旦那の浮気相手が妊娠したときに離婚するかどうか迷ったら、以下のような視点から検討してみましょう。

4-1.子供を産むかどうか

浮気相手が子どもを産むなら、将来いろいろなトラブルが予想されるので離婚した方が良いという方向になります。反対に産まないならば、このまま夫との婚姻関係を継続しても問題は小さいです。

4-2.認知するかどうか

子どもが生まれても旦那が認知しないのであれば、法律上親子関係が確認されないので養育費や相続の問題が発生しません。復縁するなら認知しないことを条件にするのも1つです。ただし将来子どもの意思によって認知請求される可能性があることは考慮する必要があります。

4-3.自分たち夫婦に子どもがいるかどうか

自分たち夫婦に小さい子どもがいる場合、離婚による影響が大きいです。そこで旦那が深く反省して浮気相手とはきっぱり別れると言っているなら復縁も1つの選択肢となります。これに対し、自分たち夫婦に子どもがいないなら、このようなややこしい旦那と人生を共にするよりきっぱり別れた方が良いでしょう。

4-4.離婚後の生活、慰謝料、財産分与について

離婚するならば、離婚後の生活についても考えておく必要があります。

慰謝料や財産分与をどのくらいもらえるのか、また自分が仕事をしていて収入を得られる見込みがあるのか、居住場所をどうするのかなど具体的にシミュレーションして、困窮しないかどうかなど検討しておく必要があります。子どもの親権者になるなら、なおさらのことです。

冒頭でも言いましたが、旦那の浮気相手が妊娠しているかもしれないという状態は、人生の一大事です。浮気相手の素性が分からないなら、まずは相手を特定するところから始めましょう。

相手のことがわからない状態では動きようがないからです。離婚も慰謝料請求もできません。一生浮気相手と旦那にせせら笑われながら生きていかないと行けないかも知れないんです。そんなの、絶対耐えられないと思います。辛すぎます…。

迷っているならば、辛くても行動してみて下さい。その勇気があなたの人生を変える力になるんです!それに、動いてみたら意外と楽に進むことも多いんですよ。専門家の力を借りてみてください。

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相手の素性がわかったら、妊娠の事実を確認し、なるべく中絶する方向で話を進めてもらうと良いでしょう。認知する場合、旦那と復縁するなら人生におけるそれなりの覚悟が必要です。

困ったときには弁護士に相談してみてください。

離婚に強い弁護士の紹介を受けるなら

離婚するにも浮気の慰謝料請求するにも、弁護士に相談しないと話が前に進まないことがほとんどです。自分1人で不倫問題を解決しようとしても、うつ病などになってしまうことが多いので、本当に注意した方が良いと思います。今は無料で弁護士を紹介してもらえるサービスなども充実しているので、便利な世の中になりました。困っておられるなら、是非とも利用されることをお勧めします。
不倫されたら本当に辛いですが、信じて進んでいれば道は開けるものです。応援していますので、一歩一歩、前に進んでいって下さいね!

ABOUT ME
福谷陽子
弁護士としての経験を活かして、法律・不動産の専門記事を執筆。多くの法律事務所様や不動産会社様、法律・不動産系メディア様からご依頼をお受けしております。 難しい法律や税務、不動産の知識をわかりやすく伝えるのがモットー。 何より目指すのはお客様の利益です。

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