フリーランスのための法律を元弁護士が解説!vol1
小室圭さんがニューヨーク州の司法試験に合格されましたね!
まずはおめでとうという祝福の言葉を送りたいと思います。
日本国民から注目されるプレッシャーの中、よくがんばられましたよね。
私だったら試験の難しさ以前にプレッシャーに押し潰されそうです。
ただ小室さんに対しては「忖度合格」などと揶揄する向きもいまだにあるようです。
実際、忖度などで合格できるような試験なのでしょうか?
今回はアメリカ(NY州)の司法試験に日本人が合格するのがどんなに難しいのか、元弁護士の立場から解説したいと思います。
NY州司法試験の難易度
NY州司法試験の難易度はどのくらいなのでしょうか?合格率をみてみましょう。
合格率全体でみると66%です。意外と高い数字ですよね。
ただ再受験する人だけをみると23%にまで下がります。
小室さんの場合、3回目の挑戦なのでその23%の中に入ったということです。
ちなみに日本の司法試験の合格率は45%程度です。
それと比べても、NY司法試験の再受験組は「狭き門」といっても良いのではないでしょうか。
司法試験は難関試験
当然のことではありますが、司法試験は超難関の試験です。
日本では文系の最高峰の国家資格といわれています。
アメリカでも弁護士が「稼げる職業」であることが知られていますし、志望者もたくさんいます。
毎年多数の人が必死で勉強して、それでも合格できないのです。
ネイティブの人すら多数が落ちています。
そんな難しい司法試験に日本人の小室さんが通っただけでも立派だと思います。
英語の法文はハードルが高い
当然のことですが、NY州の司法試験は全文が英語です。
それも、単なる日常会話やビジネス会話ではなく、法律の専門的な内容です。
正直、元弁護士の私でも英文の契約書を見ても意味を取りづらいことがよくあります。
これをしっかり学んで身につけることがどれだけ大変なことかと思います。
また、勉強は英語でしなければなりません。
難解な英文の法文を英語で学んで英語で正確に回答しなければならないのは本当に大変なことだと思います。
以上のように、司法試験はただでさえ難しくネイティブの人でも多数落ちるのに、日本人でロースクールも出ていない小室さんが合格したことは本当にすごいです。
年収2000万円稼げるようになるとしても、当然の報奨ではないでしょうか。
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