フリーランスのための法律を元弁護士が解説!vol1
交通事故に遭ったとき、こちらが被害者であるにもかかわらず、裁判されてしまうことがあります。
いったいどうしてなのでしょうか?また、そのような場合、どうやって解決すれば良いのか、押さえておきましょう。
今回は、交通事故で被害者なのに訴えられた場合の対処方法を、解説します。
1.被害者なのに、どうして訴えられるの?
そもそも、交通事故で自分が被害者なのに、どうして訴えられてしまうのでしょうか?
それは、自分の方にも過失があるからです。
交通事故では、100:0の過失割合の事故は少ないものです。加害者にも被害者にも、どちらにも過失割合が認められます。
そして、被害者に過失割合があれば、その分については、加害者の損害を賠償しなければなりません。
たとえば、自分がバイクに乗っていて、相手が車だとして、交差点上で衝突したとします。
このとき、相手の過失割合が90%、こちらの過失割合が10%だとします。
そのとき、相手の損害の1割については、こちらが賠償しなければなりません。
もちろん、こちらから相手にも損害賠償請求できますが、相手もこちらに少しの損害賠償請求ができるのです。
2.被害者が「被告」になってしまう
そこで、交通事故でトラブルが大きくなり、もめてしまったら、加害者の方から裁判されてしまうケースがあります。
たとえば、人身事故で、こちらがケガをしており、相手には物損被害のみが発生しているケースでも、相手は物損被害の一部(被害者の過失割合の分)を、被害者に請求することができるからです。
もちろん、被害者は加害者に対し、治療費や慰謝料、休業損害などいろいろな費用を請求できるのですが、それと加害者の請求は別です。
加害者が裁判を起こしたら、被害者が被告として、裁判所から呼び出しを受けてしまうのです。
3.対処方法は?
それでは、被害者が訴えられた場合、被害者としてはどのように対応したら良いのでしょうか?
この場合、放置してはいけません。裁判を無視すると、相手の言い分をすべて認めたことになり、相手の主張が100%通ってしまうからです。
そうなると、裁判所が被害者(被告)に対し、支払い命令を出します。
被害者が支払いをしないで放置していると、加害者が被害者の財産(預貯金や生命保険、不動産など)や給料を差し押さえてしまう可能性もあります。
そのようなことのないようにするためには、きちんと裁判に対応して、被害者としての法的な反論を行い、証拠を提出して争わなければなりません。
的確に訴訟を進めるためには、素人の方が一人で進めるのは難しいので、弁護士に対応を依頼すべきです。
弁護士を探すときには、「交通事故に強い弁護士」を探して依頼することが重要です。
弁護士の業務にもいろいろな種類があり、交通事故に積極的に取り組んでいない弁護士も多いからです。
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交通事故に強い弁護士ばかりが集まっているので、安心して依頼できる点もメリットと言えるでしょう。
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交通事故サポートや弁護士保険MIKATAを上手に利用して、これからの難しい時代を賢く生き抜きましょう。
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