フリーランスのための法律を元弁護士が解説!vol1
「旦那が不倫してるから、離婚したい」
「離婚したいと言ったら、旦那が断固拒否してる。夫婦仲は冷めてるのに、理解できない…」
あなたが離婚したいと言っても、旦那が応じなければ離婚できません。
そんなとき、どのようにしたら旦那に離婚に応じさせることができるのでしょうか?
今回は、元弁護士の私の経験から、もっとも効果的な方法をご紹介します。
1.旦那はなぜ離婚してくれないのか?
旦那との仲が冷め切っていると、「もう離婚したい…」と思うことがありますよね。また旦那が浮気していたら「ふざけるな!絶対離婚!」と決意してしまうものです。
しかしそんなとき、あなたが旦那に「離婚して」と言っても、旦那が「絶対離婚はしない!」と言ってくるので驚いてしまうケースがあります。
旦那はどうして離婚してくれないのでしょうか?
以下で、よくある旦那が離婚しない理由を紹介していきます。
1-1.世間体
旦那が離婚してくれない理由には、いくつかあります。1つは世間体です。
旦那は「離婚なんて格好悪い」と思っているから、「形だけでも婚姻関係が続いていたら良い」と思っています。
また、銀行などのお堅い会社に勤めている方や社会的地位の高い方などの場合、離婚すると昇進が危うくなったり立場が悪くなったりすることがあるので、より世間体を気にする傾向があります。
1-2.家族がいなくなるのがさみしい
離婚すると、家族がいなくなってひとりぼっちになってしまいます。子どもとも離れることになるでしょう。
今まであなたに冷たくしたり浮気して遊んだりしていた旦那が悪いのに、いざ離婚をつきつけられると「嫌だ」という自分勝手な考えを起こしている可能性があります。
1-3.あなたに気持ちを残している
あなたとしては旦那に対する気持ちを失っていても、旦那はまだあなたに気持ちを残していることがあります。そのようなときにも旦那は離婚を拒絶するでしょう。
1-4.都合の良い女(家政婦)扱いしている
旦那は、あなたのことを都合の良い「家政婦」のように捉えていることもあります。自分は外で好き勝手をして浮気などをしていても、「妻にはきちんと家にいてもらって子供も育ててもらいたい。こんな楽な生活がずっと続けば良い」という信じられない自分勝手な考えを持っています。とんでもないですね!
しかし、日本では、協議離婚や調停離婚するためには、夫婦の双方が離婚に合意することが必要です。旦那が離婚に応じないと、簡単には離婚できないのです。最終的には離婚裁判をするしかありません。その前に、何とか旦那を離婚に応じさせることはできないのでしょうか?
2.旦那に離婚させる方法とは
私は、弁護士の頃にいろいろな事件を取り扱いました。実際、旦那が離婚してくれないので困っている依頼者の方も多かったです。そんな中で、旦那に離婚に応じさせる有効な方法をいくつか発見したので、離婚に悩んでいるあなたにご紹介します。
2-1.浮気の証拠を突きつける
まず、旦那が浮気しているならば、はっきりと浮気の証拠を突きつけることです。
たとえば旦那が浮気相手と交わしたメールやLINE、浮気相手との性的な写真、浮気相手からの頻繁な着信記録など、いろいろなものがあります。
これらのものでは旦那が「しらを切る」可能性があるならば、探偵に依頼して調査報告書を出してもらうのが有効です。
探偵が尾行して、旦那と浮気相手がホテルに入るところやキスをしているところ、浮気相手の家に入るところなどを押さえたら、旦那も言い訳ができません。
離婚に応じざるを得ませんし、あなたに高額な慰謝料を支払うことになりますし、浮気相手にも慰謝料請求できます。
慰謝料を払ってもらえば探偵事務所に依頼した以上の大きな利益を得られます。
探偵事務所に心当たりのない場合には、こちらの弁護士が運営している探偵事務所「響(ひびき)」に一度相談してみると良いでしょう。弁護士が責任もって運営しているので他の業者より安心感がありますし、無料で相談や見積もりに応じてくれます。
2-2.別居する
旦那と離婚したいなら、同居したままでは難しいので、まずは別居することをお勧めします。
離れて暮らすようになれば、旦那もだんだんと現実を見つめるようになり、「離婚するしかないか…」と考え始めるものです。
2-3.婚姻費用を請求する
私の経験上、旦那が離婚してくれないときに非常に有効な方法があります。それは「婚姻費用」を請求することです。
婚姻費用とは、夫婦の生活費のことです。夫婦は離婚するまでの間、互いに婚姻費用を分担しないといけないのです。
つまりあなたと離婚するまでの間、旦那はあなたに生活費を払い続けなければなりません。
以下で、離婚までの手順を示します。
まずは旦那と別居をします。子どもがいる場合には、子どもも連れて家を出てくださいね。
そして、旦那に対して婚姻費用を請求します。旦那は「勝手に家を出て行ったから婚姻費用なんて支払わない」と言うかも知れません。そんなときには、家庭裁判所で「婚姻費用分担調停」をしましょう。そうすると、裁判所で「調停委員」という人を介して婚姻費用の取り決めができます。
調停委員の説得によって旦那が婚姻費用の支払いに応じることもありますし、旦那がそれでも支払わないと言っていると、「審判」になって、裁判官が旦那に婚姻費用の支払い命令を出してくれます。
旦那が審判に従わない場合には、あなたは旦那の給料や預貯金などを差し押さえて婚姻費用を回収できるのです。
婚姻費用はかなり高額なので、旦那にとっては大きな負担です。婚姻費用を免れるには、あなたとの離婚に応じるしかありません。
そこで別居して旦那とは音信不通にしつつも婚姻費用だけを受け取っていたら、いずれ旦那も嫌になって離婚に応じてくる可能性が高いのです。
これが、旦那が離婚してくれないときに絶対的にお勧めする、かなり有効な方法です。
婚姻費用分担調停の相談をするときには、離婚問題に強い弁護士に相談してみてください。
2-4.家庭内別居する
旦那とすぐに別居するのが難しい場合には、とりあえず家庭内別居を進めましょう。具体的には、必要最小限以外のことは話さない、食事の時間や内容を分ける、相手と生活時間帯を分ける、なるべく顔を合わさない、挨拶をしない、素っ気なくする、などのことです。
そして、折に触れて「そろそろ離婚してくれない?」と言って離婚を持ちかけましょう。
そうしておきながら、子どもの学校のことや別居の資金などに目処が付いたら、実際に別居してしまうのが効果的です。
以上が離婚してくれない旦那に離婚させる有効な方法です。
3.旦那が離婚してくれないので苦しさを感じているあなたへ
旦那との離婚を進めたいとき、あなた一人で進めることに不安を感じる瞬間ってありませんか?
私にご相談に来られていた方も、みなさんそういう方ばかりでした。自分一人で抱え込んでしまい、うつ病になってしまっていた方もおられました。
そんなとき、弁護士である私の所にご相談に来られて、私に対して今まで言えなかったことを思う存分言って感情をぶつけるとともに、私からもいろいろなお話をさせていただいたら、とても気持ちが軽くなり、笑顔で帰って行かれる方が多かったです。
ご相談の結果、そのまま離婚の交渉や調停をお受けして、解決する頃には憑き物が落ちたように楽になっておられましたし、うつ状態も改善されていました。
だからもし、今あなたが離婚問題で苦しんでいるなら、まずは弁護士に相談してみることをお勧めします。一人で抱え込んでいても解決できませんし、誰かに聞いてもらえるだけでも気持ちが楽になるものです。
今は無料相談を受けている弁護士もたくさんいるので、だまされたと思って、一度相談を受けてみて下さいね。
「弁護士の探し方がわからない…」という場合には、あなたの状況にあった離婚問題に強い弁護士を無料で複数紹介してくれる便利なサイトがあるので、よかったら利用してみて下さい。
あなたの気持ちが楽になって早く離婚問題を解決できることを、心からお祈りしています。
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