その他法律問題

死刑執行の流れと方法|本人に告げるタイミングは?

「死刑執行されるときって、いつ本人に知らされるんだろう?」

「一日前、一週間前、それとも一ヶ月前?」

「死刑執行されるとき、どんな流れになるの?」

「日本の死刑執行はどんな方法で行われる?絞首刑?電気椅子?薬物の投与?」

 

先日、オウム真理教の麻原彰晃ら7名の死刑が執行されましたが、死刑執行の流れについては知らない方がほとんどだと思われます。

そこで今回は、死刑執行の流れと方法、本人に死刑執行が告げられるタイミングを解説します。

 


スポンサーリンク


1.死刑執行が告げられるのは、当日朝

死刑執行を本人に知らされるのは、死刑が執行される当日の朝9時頃です。

実は、1970年代頃までは、死刑執行の予定は本人に執行の前日に告げられるケースもありました。

ところがそうすると、本人が自殺を試みようとするなど精神的に不安定になる事案が相次いだために、前日に告げる運用は辞めて直前に告げるようになったようです。

2.死刑執行される場所

死刑が執行される刑務所などの施設は、以下の通りです。

  • 札幌刑務所
  • 宮城刑務所
  • 東京拘置所
  • 名古屋拘置所
  • 大阪拘置所
  • 広島拘置所
  • 福岡拘置所

半数程度は東京拘置所で執行されています。先日のオウム真理教の麻原彰晃らの死刑も、東京拘置所で行われました。



3.死刑執行の順番

死刑囚は、全国にたくさん収監されています。死刑が決まってもすぐには執行されない人が多いからです。それでは、死刑は「死刑が決まった順番」に行われるのでしょうか?

確かに、2000年頃までは、裁判で死刑が確定した順番に死刑が執行されていました。

しかし現在は、順番は無視されるようになっており、ときの法務大臣によってランダムに選ばれて執行されています。

刑が確定した順番だと、「次は自分の番だ」と思って死刑囚は恐怖することになりますが、かといってランダムだと「いつ執行されるかわからない」という恐怖があるでしょう。

どちらにしても、せまりくる死の恐怖からは逃れられないでしょうね。

4.死刑執行の流れ

死刑執行の流れは、以下のようなものとなります。

4-1.本人に死刑が告げられて、処刑場に連れて行かれる

まず、当日の午前9時頃、本人に対して死刑執行することを告げます。

本人が何かをしていたとしても基本的に待ってもらうことはできません。

死刑を告げられた死刑囚は、覚悟を決めて素直に従う人もいれば、恐怖におびえる人、暴れて抵抗する人など、さまざまな反応を示します。

 

4-2.教誨室で最後の時間を過ごす

そして、刑務官が本人を教誨室に連れて行きます。本人が希望する場合には、仏教の僧侶やキリスト教の司祭や牧師などと話をすることが許されます。またし、所持品をどうするのかなども確認されます。

遺書を書くことも可能で、ちょっとした食べ物を食べられる刑場や喫煙できるところもあります。

拘置所や刑務所の所長から死刑執行を告げられると、本人にはアイマスクがつけられ、口にもマスクををかぶせ、手錠をかけられます。

4-3.死刑が執行される

そして、死刑執行部屋に入れられて、刑務官が首に縄を巻き付けて脚を縛ります。

日本の死刑執行方法は、絞首刑です。

そこで、3人の刑務官がそれぞれボタンをおすと、本人の下の床が開いて絞首刑が執行されます。

なお、3人の刑務官のボタンのうち、どれか1つによって床が開く仕組みとなっており、誰が押したボタンによって床が開いたのかはわからなくなっています。つまり、2つのボタンはダミーです。

1人の刑務官に死刑執行の責任が押しつけられると、刑務官にとって精神的ストレスが大きすぎることから配慮されているのです。

死刑執行の部屋はガラス張りになっていて、立会人が中の様子を見られるようになっています。執行の最中は、読経が流れ続けています。

死刑の執行は午前10時までには行われるケースが多いです。本人に告げられるのが午前9時頃なので、1時間程度ですべての手続きが終わるということです。



4-4.死刑執行終了後

床を開いて絞首刑にしたら、30分ほどそのままにして、本人が確実に死亡してから、遺体が床に下ろされます。

そして、着衣をすべて脱がせて、死体の点検が行われます。

医師と検事により死亡を確認したら、遺体をきれいにして遺体安置室に運び、保管されます。

ボタンを押す役割を果たした刑務官には、手当として現金2万円が支給されます。

2万円を安いと思うのか高いと思うのか妥当と考えるのか…。難しいですね。

5.遺骨の処分について

先日の麻原彰晃死刑囚の場合、遺骨引き取りを希望している本人の妻には引渡が行われず、反対に拒絶している四女に引き渡そうとしているので、問題が起こっているという話をしましたが、一般的には死刑囚の遺骨は誰が引き取るのでしょうか?

 

まず、死刑執行されると遺族に連絡があるため、遺族がそのまま引き取って火葬・供養するケースがあります。

しかし、ほとんどの遺族は死刑囚の引き取りを拒絶します。関わりたくないと考えているためです。先日の麻原彰晃の四女も同じですね。

このように遺族が引き取らない場合やそもそも遺族のいない天涯孤独の死刑囚の場合などには、国が火葬をして寺院などに埋葬します。

 

そして、当日の午前11時~午後、死刑執行が法務省から発表され、報道機関などによって報道されるという流れになります。

以上、死刑執行が本人に告げられるタイミングと流れです。

オウム真理教の教祖、麻原彰晃の死刑執行や遺骨引き取り問題については、以下の記事に詳しく書いてありますので、よろしかったらお読み下さい。

また、死刑執行が決まった後の再審の問題については、以下の記事に書いてありますので、関心があったら是非お読み下さい。

6.トラブルに備えるための方法

人間、生きていたら刑事事件などのトラブルに巻き込まれる可能性を0にすることはできません。死刑なんて他人事と思っていても、必ずしもそうとは限らないです。

また、自分や家族が被害者になってしまうこともありますよね…(><)

そんなとき、弁護士保険に加入していたら、いつでも電話で弁護士に相談できますし、300万円まで弁護士費用を払ってもらえるので、とても助かります。弁護士は被害者も守ってくれるのですよ!よかったら、資料請求してみてもいいかもです。

弁護士保険は控えめに言ってもかなり素晴らしいサービスだと思います。こちらの記事で詳しく解説しているので、関心がありましたら、一度もお読みいただければと思います。

ツイッターで、元弁護士の立場から、法律関係などのお役立ち情報発信しています。もしよかったらフォローしてみて下さいね!

ABOUT ME
ぴりか
弁護士としての経験を活かして、法律記事を中心にライターとして活躍中。多くの法律系ポータルサイトや法律事務所様などからご依頼をお受けしております。弁護士事務所向けのコンサルタント業務も行っておりますので、お気軽にご相談下さい。 ツイッターで情報発信しているので、お気軽にフォローして下さいね!

スポンサーリンク