法律問題

弁護士保険とは?補償内容、加入のメリットデメリットを元弁護士の視点から考察!

「弁護士保険」って聞いたことありますか?

最近では少しずつ認知度が上がっているけれど、まだまだ「具体的にはどのようなものかわからない」という方が多い保険です。

弁護士保険に入っていると、法律トラブルに巻き込まれたときに非常に有利になります。たとえば自分で交渉すると回収額が0円になるようなケースでも、300万円以上の利益になることも普通にあります。離婚や相続のケースでも有利に進みますし、刑事事件では有罪になって前科が就くのを避けることも可能です。

今回は、弁護士保険の補償内容やメリットデメリット、本当に加入する意味があるのかどうかなど、気になるところを元弁護士の私の視点から考察してみようと思います。

1.弁護士保険とは

「そもそも弁護士保険ってどのような保険なの?」

弁護士保険は、法律トラブルが起こったときにかかる弁護士費用を保険会社が負担してくれる保険です。

たとえば…

  • 離婚
  • 交通事故
  • 遺産相続問題
  • 残業代のトラブル
  • えん罪で逮捕される刑事事件
  • 借金問題など

法律トラブルに巻き込まれる可能性は誰にでもありますよね。

そんなとき、弁護士に相談する費用や相手との交渉や裁判などにかかる費用を出してもらえるのが、弁護士保険です。

弁護士保険に入っていたら、無料や軽い負担で弁護士に相談したり事件解決を依頼できたりするので、とても大きなメリットを得られます。

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2.弁護士保険の補償内容

弁護士保険の補償内容はどのようになっているのでしょうか?

ここではもっとも補償内容が充実していて利用者数も多い弁護士保険mikataの補償内容をご紹介しますね。

弁護士保険では、弁護士の法律相談料と実費、事件解決費用のすべてを補償してくれます。順番にみていきましょう。

2-1.法律相談料

法律相談料は、弁護士にトラブルについての相談をするときにかかる費用です。通常料金は、30分5000円(+税)です。

一般の感覚からすると

「えっ、そんなにかかるの?話をするだけで5000円ですか!?」

という感じです。この時点で、弁護士への相談を諦めてしまう方が多いです。

しかし弁護士保険に入っていたら、法律相談料を全額保険会社から支払ってもらえるので相談を躊躇する必要がありません。

2-2.実費

弁護士に何らかの手続きを依頼するときには「実費」が発生します。実費とは、郵便の費用や裁判所に支払う印紙代、交通費など、弁護士に依頼せずに自分で問題に取り組んだときにも発生する費用です。

弁護士保険に入っていると、実費まで全額保険が負担してくれます。実費は本来自分で支払わないといけないものなので、弁護士保険に入っていると、実費の分得したことになりますね。

2-3.事件解決費用

弁護士に相手との交渉や裁判所への申立、調停などのいろいろな手続きを依頼すると、着手金や報酬金などの費用が発生します。

着手金は、弁護士に事件を依頼した当初に発生する費用、報酬金は事件が解決したときに発生する費用です。

着手金は、最低10万円となっている法律事務所が多く、数十万円になることもあります。報酬金はさらに高額で、数十万円から100万円を超えるケースもあります。

このように、高額な弁護士費用がかかるので、多くの方は弁護士に依頼するのを躊躇してしまうのです。

しかし弁護士保険mikataに入っていれば、これらの弁護士費用が300万円まで補償されます。

300万円の事件と言えば、だいたい2000万円を請求するくらいの大事件です。一般の普通の事件ならば、保険の範囲内に抑えることができますし、もしも300万円を超えたとしても、超えた部分だけを支払えば良いので、利用者の負担はとても小さくなります。

2-4.弁護士保険の限度額

弁護士保険には限度額がもうけられています。

法律相談料については10万円(1事件については2.2万円)、事件解決費用については300万円までです。それ以上かかったら自己負担となります。

ただ、弁護士費用が300万円を超えるのはかなりの大事件です。交通事故なら2,000万円以上の損害が発生するようなケースなので、滅多にありません。

 

3.弁護士保険が適用されるケース

弁護士保険が適用されるケースはとても広範囲ですが、一例を示すと以下の通りです。

  • 交通事故
  • 遺産相続
  • 離婚
  • 子どものいじめ
  • 近隣トラブル(騒音やペットなど)
  • 刑事事件(万引きや痴漢など)
  • 医療過誤
  • 賃貸借契約
  • 不動産取引
  • 残業代、解雇のトラブル

その他、法律トラブルであれば何でも利用可能です。

 

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4.弁護士保険のメリット

弁護士保険にはいっていると、以下のようなメリットがあります。

4-1.有利な結果を得られる

交通事故で賠償金が10倍になったケース

人間、生きていたらいろいろなトラブルに遭うものです。たとえば交通事故に遭って、相手の保険会社から納得できない条件を突きつけられたとしましょう。

実際、私の知り合いにも交通事故に遭って怪我をしたのに、相手から過大な過失割合を適用されて賠償金は「30万円」と言われた方がおられました。

そんなとき、本当はすぐにでも弁護士に相談した方が有利に解決できる可能性が高くなり、メリットがあります。

しかし多くの人は「弁護士に相談するなんて…」と思い、躊躇してしまいます。その間にどんどん状況が悪化して、ついにどうしようもなくなってから相談に来るのです。

先ほどの方も、「何とか1人でやってみる」と言ってまったく弁護士に相談に行かず、自分で対応しようとしました。しかしやはりうまくいかず、ストレスが溜まってうつ状態のようになってしまったのです。

その方の場合も、私が勧めたのでようやく弁護士に相談に行き、結局依頼をされて、最終的には300万円の賠償金を受け取ったとのことです。お顔は見違えるように晴れ晴れとしておられました。

このように、弁護士に依頼すると賠償金が10倍に上がることも普通にあるのです。

もしも先ほどの方が最後まで弁護士に依頼しなかったらどうなっていたのでしょう?30万円もらってそれで終わりです。最悪だと思いませんか?

弁護士保険に入っていたら、そのようなリスクはなくなります。「困ったな」と感じた瞬間に弁護士に相談に行って、依頼してしまったら良いからです。「自分で対応しなきゃ」と思ってストレスを感じる必要すらありません。

しかも弁護士費用は保険会社が負担してくれるので、増額された慰謝料はすべて自分が受け取れます。

刑事事件(痴漢)で有罪・前科を避けることができたケース

これは一例であり、同じようなことが離婚や遺産相続、借金問題などでも言えます。

特に痴漢えん罪などの刑事事件では、早期に弁護士に対応してもらう必要性が高いので、弁護士保険に入っておくメリットが大きくなります。

たとえば痴漢で逮捕されたとき、弁護士保険に入っていなかったら、捜査機関の良いように取り扱われて起訴されて刑事裁判になり、有罪になって一生消えない前科がついてしまう可能性が濃厚です。

これに対し、弁護士保険に入っていて、逮捕後すぐに弁護士に依頼したら、弁護士が効果的に活動することによって「不起訴」にしてもらえる可能性があります。すると刑事事件にもならず、無罪放免にしてもらえるのです。

このように、弁護士に依頼すると、お金以上の利益がもたらされることも多々あります。

離婚、労働トラブル、刑事被害者になった場合など、すべて同じことだと考えて下さい。

弁護士保険に入っていたら、早期に躊躇なく弁護士に対応を依頼できるので、どのようなときにも状況が有利になります。

4-2.無料電話相談サービス

弁護士保険mikataには、弁護士の無料電話相談サービスがついています。わざわざ弁護士にアポイントメントを取って相談に行かなくても、簡単なことなら何でも気軽に電話一本で相談できるのです。

全国対応ですし、弁護士に直接つながるので安心です。何かあったとの転ばぬ先の杖となるでしょう。

4-3.被保険者証、ステッカーの交付

弁護士保険mikataに入ると、被保険者証と弁護士保険のステッカーを交付されます。ステッカーを見える場所につけていたら、トラブルの相手も「弁護士がついている」と思うので、無茶なことはしない可能性が高くなります。

たとえば電車で頻繁に痴漢に遭う方などは、弁護士保険のステッカーをつけていたら、被害に遭いにくくなるでしょう。弁護士保険には、このようなきめ細かい効果も見逃せません。

4-4.何でも相談サービス

弁護士保険mikataには、何でも相談サービスがあります。これは、法律相談以外の日常の些細な相談などをできるサービスです。

たとえば保険の選び方がわからないとき、介護のことを知りたいとき、うつ病になっているかもしれないと心配なとき、親子関係や人間関係の悩みなどを、無料で専門家に相談できます。

相談に乗ってくれるのは、カウンセラーや看護師、税理士や栄養士など、それぞれの道における専門家なので安心です。

被保険者だけではなく、家族も相談できますし相談料は無料です。電話だけではなく面談で相談することも可能です。

このように、弁護士保険mikataには、とてもいろいろなメリットと利用方法があります。

私は、世の中であまり知られていないのがもったいないと思いました。

あなたはどう感じられたでしょうか?
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5.弁護士保険のデメリット、注意点

弁護士保険にも、やはりデメリットはあります。

1つは保険料が発生することです。

実際、弁護士に相談することがなかったら、保険料は無駄になります。弁護士保険の保険料は、月額2980円です。1日にすると98円。

ただ、保険は安心を買うものなので、上記のような手厚い補償を受けられるのですから無駄と言い出すと切りが無いでしょう。たとえば自動車保険なら、みなさん年に数万円~10万円以上払っていますよね?でも事故に遭わないことがほとんどなはずです。医療保険なんかもそうで、病気や怪我をしなくても保険に入っています。

そのとき「保険料がデメリット」とは思わないですよね?弁護士保険も同じことです。

それに弁護士保険のサービスは、弁護士保険だけではなく防犯効果や何でも相談などもあるので、保険料が無駄とは言えないでしょう。

全額が補償されるとは限らない

このことは他のサイトにはあまり書かれていないので注意しないといけないのですが、弁護士保険のもう1つの大きなデメリットは、弁護士費用が全額は補償されないことです。

着手金などの「70%」が支払われますが、30%は補償対象外で自己負担となります。

これを聞いて「別に気にしない。OK」と思った方は、弁護士保険に加入しても後悔しない方でしょうから自信を持って加入をお勧めします。

そうでない方の場合は要検討です。

私としては、弁護士費用が100万円かかったときに70万円が支払われるのであれば、完全とはいえなくても心強いのではないかと思います。

確かに30%自腹なのは痛いですし、加入するか迷ってしまいますよね。

もしも迷われているなら、1度資料請求だけしてみて、ご自身の目で入るかどうか決断してもらうのがベストです。

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6.弁護士保険の料金

弁護士保険の保険料は、月額2980円です。

年額35760円、日額にすると98円ですね。

これだけで、弁護士費用が補償されてステッカーによる防犯機能もあり、日常のいろいろなことを専門家に無料で相談できるサービスがついています。

私個人としては価値があると思いますが、あなたはどう思いますか?せっかく関心を持ったなら、1度資料だけでも取り寄せてみたら良いのではないでしょうか。公式サイトから無料で取り寄せできるので、よかったら確認してみてください。

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結論・弁護士保険に入っても損はしない

以上が弁護士保険の概要です。

元弁護士の立場として、やはり弁護士保険には入っておいた方が良いと思います。

今は時代がめまぐるしく移り変わっていく時代ですし、ネットの利用なども増えていて、いろいろな犯罪や法的トラブルが発生しています。

少子高齢化で遺産相続問題も増えるでしょうし、消費者トラブルも起こります。交通事故もなくなることはないでしょう。

また、電車通勤している人は、痴漢と間違われることもありますし、反対に痴漢被害に遭うこともあるでしょう。

そのようなとき、転ばぬ先の杖として弁護士保険に加入していたら、心の底から

「よかった…!」

と思うはずです。

もし迷われているならば、一度資料請求だけでもしてみてください。

迷うということは、あなたが関心を持っているということだから、動いてみる!これが重要なところだと思いますよ!

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ABOUT ME
福谷陽子
弁護士としての経験を活かして、法律・不動産の専門記事を執筆。多くの法律事務所様や不動産会社様、法律・不動産系メディア様からご依頼をお受けしております。 難しい法律や税務、不動産の知識をわかりやすく伝えるのがモットー。 何より目指すのはお客様の利益です。

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