士業向けコンサルタント

【実体験】弁護士を「辞めたい」先生へ・元弁護士の私が伝えたい8つのこと

「弁護士になったけれど、良いことが1つもなく、辞めたい」

「金銭的にも苦しい。法テラスや国選はあり得ないほど安い」

「弁護士は、仕事の奪い合いになっているし、ジリ貧…」

「今の事務所は最悪だけど、次行くところもなく、独立もちょっと…」

 

今の弁護士さんは、かなり辛い立場に置かれている方が多いですよね。

「弁護士なんて、辞めたい」

そう思っている先生方、多いのではないでしょうか?

 

私は元弁護士ですが、弁護士を辞めて良かったと思っています。

ただし、好きで辞めたわけではありません。

【結論】

簡単には弁護士をやめない方が良いと思っています。

ただしやめた方が良いこともあります。

その判断基準は、この記事を読めばわかります。

 

今回は、弁護士を辞めたい先生に、元弁護士の私の実体験を踏まえて、判断基準や考え方を記事にします。

弁護士を辞める前にもっと良い条件の事務所への転職を検討するなら

 


スポンサーリンク


1.【実体験】どうしても「40歳までに弁護士を辞めたい」と考えた理由

私は、もともと24歳のときに弁護士になり、27歳で独立して1人で事務所を経営していました。

最初の数年は事務員もいなくて、自分ですべての電話をとり、お茶出しなどもしましたし、何度も事務員と間違われていました。

ややこしい事件も多く受けました。若かったのでかなり大変でした。女性だと思われて馬鹿にされるとダメだと思い、自分は「おっさん」になった気持ちで仕事をしていました。一切お洒落もせず、かわいいものなども断ち、プライベートでも、およそ若い女性とは異なる生活をしていました。

今の若い先生は「法テラスが嫌だ」とおっしゃる方も多いのですが、私は積極的に法テラスの離婚事件などもやっていました。

 

しかし、弁護士という仕事はとてもストレスフルです。かなり「やってられない」レベルです。

いちゃもんをつけられることは日常茶飯事です。

 

私も、わけのわからない懲戒請求をされたことがあります。

いろいろな事務所に相談に行ってことごとく断られた方だったのですが、法テラスが「どうしても相談に乗ってくれ」と言うので、事務所に来てもらいました。

そこで、その方の持参した書類を止めてあったホッチキスを外して書類をコピーしたのですが、その後、ホッチキス止めをせずに書類を返したら「ホッチキスで留めろ」みたいなことを言われて懲戒請求されたのです。

確かに申し訳なかったのですが、懲戒請求される理由にはならないです。

もちろん、請求は棄却されました。

 

それ以外にも本当に頭がおかしくなりそうなことが多すぎました。

私自身が依頼者に必要以上に肩入れしてしまう性格なのもあり、どんどんしんどくなってしまいました。

 

「このままじゃ身体が持たない…、私はぼろ雑巾か!!」

そう思っていた私は、1つのことを決めていました。

それは

「40歳までに弁護士を辞めて早期リタイアすること」

「弁護士なんて、一生やってられるか!!」

という気持ちでした。



2.私が弁護士を辞めた理由

じゃあ、私は希望通り、早期リタイアで弁護士を辞めたのでしょうか?

実は、全く違います。私は弁護士を辞めたくて辞めたわけではありません。

 

病気で辞めざるを得ませんでした。

そのとき、信頼して依頼してくださっている方もたくさんおられて、どうしても辞めたくなかったのですが、病気が悪化してきてついには歩けなくなり、息も絶え絶えの状態になりました。

 

家族や医師は1年前から「今すぐ辞めなさい」と言っていましたが、私は無理矢理杖をついてタクシーを使って事務所に通い、階段を自力で上れなくなっても弁護士を続けていました。

しかし、ついに身体の限界が来て、辞めました。

 

辞めたとき、あまりにくやしくつらく、どうしようもない気持ちでした。

今までやってきたことが、私の人生がすべて失われてしまったような、手の間からすべてがこぼれ落ちてしまったような気持ちでした。

 

私は、あなたが弁護士を「辞めたい」気持ちがわかります。私自身も辛くて辞めたいと思っていたから。

あんなに辞めたかったのに、本当に辞めてしまったら、不思議と悲しくなりました。

3.弁護士を辞めて感じたメリットとデメリット

実際弁護士を辞めるとどんなメリットとデメリットがあるのか、知りたいですよね?

以下で、実体験を踏まえて紹介します。

 

3-1.弁護士を辞めるメリット

まず、責任が軽くなります。

考えられないほど気が楽です。

私は、弁護士時代、かわいいものなどを全部断ち切って、「気持ちはおっさん」の生活をしていましたが、弁護士を辞めたとたんに、通信販売で買い物依存のようにかわいいものを買いまくりました。

買ったのは、服とか猫グッズとかです。(猫好きなので)

そういう普通のことが、弁護士の時はできませんでした。

 

また、ストレスフルな依頼者や相手方に気を使う必要がありません。

いつなんどき何を言い出されるかわからない恐怖感もありませんし、「この事件、勝てるか?」と内心ひやひやしながら生活することもありません。

いちゃもんもつけられません。

 

弁護士会のうっとおしい研修にも行かなくて良いですし、はっきり言って言いたい放題です。

 

これは結構魅力的ではないでしょうか?

弁護士やっててうつになりそうな先生には、是非とも知っていただきたいです。

 

3-2.弁護士を辞めるデメリット

デメリットは、いろいろなものを失うことです。

まず、収入がなくなります。当然一気にゼロになります。

私は今ライターになって取り戻してますが、そうなるまでに何年もかかってます。ついでに言うと、最初の2年くらいは病気で死にかけていたので、仕事どころではありませんでした。

 

また、社会における信用もなくなります。

弁護士やってる頃はあまり意識しませんが、弁護士は「弁護士」というだけでかなり社会で信用されています。元弁護士というと「なんで辞めたのか?」といぶかしく思われることもあります。

また、「弁護士に戻らないのですか?」「もったいない」とかしょっちゅう言われます。

 

私はもともと弁護士だからと言って変に持ち上げられるのが嫌だったので、今の方が良いのですが、そういうのに満足感を得ている先生は、元弁護士になって周囲の反応が変わったらストレスかも知れません。

 

何よりキツイのが、自分のアイデンティティがなくなることです。

私は、高校性の時にとあることがきっかけで弁護士を目指そうと決意しました。

その後いろんな方と関わって弁護士になり、弁護士として生きてきました。

私の人生は、司法試験→弁護士というルートで彩られています。人間関係も弁護士関係の方ばかり。

 

私だけがリタイアして、完全においてけぼりの気分でした。

私をここまで育ててくれた人たち、お世話になったたくさんの人たちにも申し訳なくて。

 

ふがいない自分に、正直、辛くてくやしくて悲しくて情けなくて、涙が止まりませんでした…。

 

私はやっぱり、弁護士を続けたかったのです。

 

弁護士を辞めずに事務所やインハウスへの転職で問題を解決できる可能性がある

4.【やめない方が良い】弁護士を辞めたいあなたへ

この記事を読んでいるあなたは、弁護士を辞めたいと思っていたはずです。

でも、実際に辞めるとなるといろいろと大変です。

弁護士になるために、血がにじむほどの努力をされていると思いますし、多額の費用をかけた先生方も多いはず。

辞めてしまったら、すべて捨ててしまうことになります。

 

また、弁護士はとても良い仕事です。

こんな人助けのようなことは他にありません。あるとしたら医者くらいです。

私は仕事、辛かったですが、依頼者をお助けしている感だけでしゃかりきにやっていましたし、「さすらいのガンマン」みたいな気分でした。

依頼者の人生にさっと現れて、お助けして去って行く、みたいな。

 

今でも感謝して下さって、毎年一回お品物を送っていただける元依頼者の方などもおられます。

 

だから、私は結論的に、「弁護士は簡単に辞めない方が良い」

そう考えています。



「弁護士はもはやオワコンでは?」

と思っている先生には、以下の記事をお読み頂きたいです。

私はまだ、弁護士に希望があると思っています。その理由が書いてあります。

 

また、若手の弁護士先生が辛い理由として、弁護士の世代間ギャップがあると考えています。

年配の先生と若手の先生の意識や見ている方向、見えている世界が根本的に違うので、若手の先生がいろいろな不満やストレスを溜める結果となります。

次の記事では、そのことについて詳しく書いてあります。私は、これからの若手弁護士は希望を持てると考えていますが、その理由は記事を読めばわかります。

 

5.弁護士を辞めた方が良いケースとは

ただし、辞めた方が良いケースがあるのも事実です。

それは、病気になっているとき。

私は病気になって「早く辞めなさい」と言われてドクターストップがかかってから1年無理矢理働きました。

そのせいで、私は弁護士を辞めた後の1年間、生死の境目をさまようことになったのです。回復も遅れるし、ろくなことはありません。

 

最終的に依頼者など周囲に迷惑をかける可能性もありますし、一刻も早く整理して辞めた方が得策です。(なお、私は幸運なことにいろんな方にお助けいただいたので、引継ができて依頼者にご迷惑をかけることはありませんでした)

 

実は、弁護士自体ではなく今の勤め先の弁護士事務所を辞めたい先生も多いはず。

今の事務所がブラックで辞めたいならば、辞めて独立するのも良いと思います。そのために、独立のスキルを高めておきましょう。たとえば最低限の事務は、自分でできた方が良いです。

私は独立前、個人事件については、すべての事務員の仕事を自分でしていたので、独立後事務員なしでもまったく困りませんでした。

また、より自分に合った条件の事務所へ転職したり企業ない弁護士に転向したりすることで、働きがいとライフワークバランスの両方を実現できて「弁護士をやってて良かった」と思えるケースも少なくありません。とくに最近では弁護士事務所の流動性が高まって、転職する先生方が増加しています。

実は私も、独立前に転職によって弁護士事務所を4軒ほど替わっています。このように多くの弁護士事務所を経験したことでいろいろな弁護士の仕事のスタイルを見て、「自分流に弁護士業務をすれば良いのだ」とわかりました。

この経験は、後に独立するときにも非常に役に立ったので、最終的に独立をするとしても、一度は別の事務所を見てさまざまな経験を積んでおくことをお勧めします。

自分で良い事務所を探せない、周りの弁護士にも相談しにくいという方は、弁護士専門のエージェントを利用してみることをお勧めします。

エージェントは、さまざまな法律事務所や弁護士を求める企業の求人情報を持っており、クライアントに応じた就職先を紹介して条件交渉等もしてくれるので大変便利です。

昔は自力で会派の先輩に相談したりひまわりなどを使って探したりするしかなかったので、今はとても選択肢が増えて便利になったなぁ。と感じます。

一般民事しか扱ったことがなくても企業へ転向することは可能ですし、大手事務所から地方の事務所に移ったり英語力を活かして商社へ転職して高収入を得る事例などもありますので、よかったら一度相談してみてください。

 

弁護士専門の転職エージェントに相談してみる

 

7.弁護士を続けるために知っておきたい知識

7-1.効率よく事務所経営するための2つのツール

弁護士を続けるのであれば、効率よく気分よく仕事ができるようにしておきたいものです。

まず、弁護士にとってもっともといってよいほど重要なのが、集客です。今はほとんどの人がネットを使って集客するので、チャンネルは多ければ多いほど良いです。
ポータルサイトなら無料で登録できて集客できるので、可能な限りたくさん登録しておくことをお勧めします。
こちらのリーガル119も、まだ登録しておられないなら早めに登録しておいて損はないでしょう。

先生方の集客をサポートする弁護士ポータルサイト

次に独立直後の先生やお一人で事務所をしておられる先生にお勧めしたいのが、電話代行です。

私も独立直後から使っていました。便利すぎて気に入ったので、事務員さんに来ていただいた後もやめずに契約を続けて、結経事務所を閉じるまでお世話になりました。

電話代行では、事務所に電話がかかってくると、転送先の秘書が受けて、事務所名で電話をとり、用件と連絡先を聞いてメールなどで送ってくれます。

いつどこにいても出張先でも裁判所でも、事務所にかかってきた電話を確認して、外から折り返すこともできます。

問い合わせてきたお客さんを逃すこともありませんし

「ここの事務所、平日の昼間に電話がつながらないのか?」

と不審に思われることもありません。

事務員がいる事務所でも、1人だけだったら、同時に2本電話がかかってきたら対応できずに困ることってないですか?

そんなとき、電話代行があると便利なのです。

よかったら、是非導入してみてください。

7-2.今の時代、弁護士に必須のウェブ集客

今、ライターをしていて感じますが、若い弁護士の先生にとってウェブ集客は必須です。

成功している若手の先生方は、はっきり言ってみなさんウェブにめっちゃ力を入れていますし、「弁護士やっててきつい」とか思ってません。

どんどん支店を増やして活躍の幅を広げている方も多いです。

ウェブをやらないのは、機会の損失です。

ウェブ集客の方法が良くわからない先生は、まずは本などで簡単に勉強してみるのもよいかもしれません。


改訂版 法律家のためのWEBマーケティングマニュアル


弁護士10年目までの 相談受任力の高め方 For The Lawyer’s 10 Years in Practice, Business Development Skills

私自身も、弁護士事務所のウェブサイト作成のサポートやライティング業をやっているので、もしよかったらご相談を伺います。

・交通事故

・離婚、男女問題

・債務整理

・労働トラブル

・企業法務

・不動産

・刑事事件

・知的財産

・ネット名誉毀損

・判例解説

あらゆる法律分野で一般の無資格ライターとは異なる集客につながる記事を書けます。

 

多くの法律事務所様からご依頼を頂き、サイト記事やブログ記事を代行作成して好評をいただいておりますので、自分で記事を書くのが苦手な先生や時間がない先生は、是非ともご利用ください。

ライティング、士業事務所向けサイト作成業務のご依頼はこちら

法律ライターとしての実績やプロフィールは、詳しくこちらに掲載しています。

7-3.ストレスとうまくつきあう

また、ストレス解消の手段も重要と思います。(ちなみに私はストレスが溜まりすぎて病気になりました)

たとえば、ジムに通って汗を流したり、ヨガをやってみたり、好きな習いごとをしてみたりしても良いでしょう。

ご褒美にエステに行ったり好きなものを買ったり、旅行に行ったり美味しいものを食べに行ったりしても良いですし、リラックスできる入浴剤やアロマを使ってみるのも良いと思います。

7-4.楽に仕事をするための工夫

あと重要なのは、椅子です。

椅子の座り心地が良く、全身にフィットしていたら、疲れませんしストレスも溜まりにくいです。

弁護士は、デスクワークで椅子に座り続けて準備書面などを起案しますが、椅子が悪いものだと疲れが溜まりすぎて体調も悪くなります。

私は「ゲーミングチェア」という椅子を使っているのですが、こちらは普通のデスクチェアをはまったく異なり、とことん人間の身体へのフィットと使い心地を追及しているので、めちゃくちゃ快適です。

疲れたときには、完全リクライニング(180度)で休めて仮眠もできるから素晴らしいです。

関心があったら、次の記事でご紹介しているので、是非読んでみて下さいね。

【症状別】デスクワークで疲れない椅子の選び方!【ゲーミングチェアで腰痛・肩こり防止・集中力アップ】

ちなみに、こちらがそのゲーミングチェアです。
腰、背中に沿ったラインになっていてぴったりフィットし、アームレストも自在に動くのでものすごく腕が楽です。ヘッドレストもついていて全身を包み込んでくれます。
私もこれに変えて、もう手放せない!ってなってます(笑)

内容証明1本書いたら充分元を取れる金額なので、もしよかったら、是非とも試してみて下さい。(詳しくは上記の記事を読んでみて下さい)


AKRACING エーケーレーシング デスクチェア ゲーミングチェア NITRO-RED 赤色



8.それでも弁護士を辞めたい先生へ

基本的には辞めない方が良いですが、それでもどうしても耐えられない、辞めたいという場合には、いったん心を落ち着けて辞めた後のことを考えてみましょう。

きちんと次の仕事や収入源を確保してからでないと、後悔してしまう可能性が高いです。

繰り返しにはなってしまうのですが、弁護士を今すぐ辞めてしまうのではなく、今のブラックな環境を変えると嘘のように楽になるケースが少なくありません。

まずは弁護士専門の転職エージェントを利用して、別の事務所やインハウスに移り、環境を変えてみましょう。

今の収入を落とさず、転職できる可能性も充分ありますし、今の環境がブラックなら収入は上がる可能性も高くなります。転職によって労働時間を減らして収入を上げることができれば、幸福感が高まり弁護士を辞めたいとは思わなくなるでしょう。

ただし自分一人の力で有利な転職先を見つけるのは難しいので、弁護士専門の転職エージェントの力を借りることをお勧めします。

弁護士を辞めず、今のブラック環境から脱却する

弁護士を辞めたいあなたに伝えたいことのまとめ

弁護士を辞めたいという気持ちは、痛いほどよくわかりますが、実際に辞めてみると心にぽっかり穴が空いたみたいでした。

また、経済的にも社会における取扱いの点でも、失うものが大きいです。

なので、結論的には辞めない方が良いと思います。

せっかく苦労して多額のお金を投資して得た資格、捨ててしまうのはもったいなさすぎます。また最近では司法試験の合格人数が減らされて、徐々に若手にとって働きやすい環境ができています。今弁護士を辞めるのは「もったいない」としかいいようがありません。

弁護士を辞めたいと考えている先生方に、少しでも参考にしていただけると嬉しいです。

正直、私は病気で弁護士どころか命まで失いそうになり、人生どん底でした。

どんなになっても這い上がれるものです。あきらめずに前に進んでいきましょう!

ツイッターで情報発信しています。もしよかったらフォローして下さい!

 

簡単に弁護士を辞めないで、就業環境を変えて解決する

 

ABOUT ME
ぴりか
弁護士としての経験を活かして、法律記事を中心にライターとして活躍中。多くの法律系ポータルサイトや法律事務所様などからご依頼をお受けしております。弁護士事務所向けのコンサルタント業務も行っておりますので、お気軽にご相談下さい。 ツイッターで情報発信しているので、お気軽にフォローして下さいね!

スポンサーリンク